9月4日(月)開催 舞台挨拶付きプレミア試写会実施レポート
劇場公開に先立ち、上田麗奈、久野美咲、岡田麿里監督登壇の舞台挨拶付きプレミア試写会を9月4日(月)に実施いたしました!
本編上映前に登壇した三人に司会からいくつか質問が投げかけられました。“変化を禁じられた町” という設定をどのように思いついたのかという問いに対して、岡田麿里監督は「変わっていくことがいいこと、変わらないことはダメな事、と言われて育ってきた。でも変わるってことに対して焦る部分やマイナスに思ってしまう気持ちもあったんです。時代的になんとなく閉塞感を感じる中で、変化をできないことってこうゆうことなのかなと思うようになった。変化って勝手にしちゃんうんだな、そういったことを書いてみました」と着想のきっかけを語りました。
また、少年少女たちの「恋する衝動」について聞かれた岡田麿里監督は、「恋愛って恋より愛が偉い、みたいな感じがあるけれど、比べられるものじゃない。恋って誰もができるものじゃないんじゃないかな。否応なく好きになっちゃう、そのよく分からないパワー、恋のトリガーというかその衝撃度って本当に“恋する衝動が世界を壊す”んじゃないかな。」とコメント。
衝動が抑えられないくらい何かにのめり込んだ経験を聞かれた上田麗奈は、「物理的に世界を壊すってことではないけど、自分の世界が昨日と違ってしまう。カフェイン一つにしても、無いと落ち着かないとか、生きてられない、ってなると恐ろしい。自分の世界が壊れるってそうゆう小さいことでも思ったりしたりする」と答えました。
最後まで演じてどんな気持ちになったかと聞かれた久野美咲は「自分の人生と重ね合わせた瞬間があって、その瞬間を味わえるのがこの作品なんじゃないかと思いますね」と本作の魅力を熱く語りました。
さらに、主題歌を書きおろした中島みゆきから本イベントに合わせ特別に「音声メッセージ」が届いたことが発表され、会場で披露されました。
<中島みゆき 音声メッセージ 全文>
こんばんは、中島みゆきです。
このたび主題歌として「心音」という楽曲で、参加させていただきました。
アニメーションの世界と中島みゆきっていう組み合わせは、
なんだか異種格闘技みたいな気がするんですけど、
そのへんのビックリ感も含めてお客さまに楽しんでいただけたら、
とっても嬉しいです。
中島は、とにかくもう岡田麿里さまを尊敬申し上げておりますので、
映画の完成を、期待に満ち満ちて、お待ちしているところです。
そんな音声メッセージをステージ上で初めて聞いた岡田監督は、「毛穴が開きまくって…本当にありがとうございます!本当に凄いいい曲なんですよ!!」と、抑えられないほどの喜びを露にしました。
最後にこれから映画を見るお客様に対して、上田麗奈は「(本作には)決して爽やかではない少年少女たちの青春というイメージがあるんですけど、曇り空が似合うなぁとか、さびた匂いが感じられるなぁとか、そんなふうにこの映画にどっぶり浸かると色んな感情が心の中に渦巻いて、感情が爆発しそうになる。」 と語りました。
続いて、久野美咲は、「最後まで演じて完成した作品を観て、誰かをまっすぐに好きになる気持ちって素敵なことだし、好きっていう気持ちって色んな事を飛び越えちゃうんだなぁって感じられて。皆さんの心にがっしりと届くものがあったらいいなと願っています」 と語りました。
岡田監督は、「制作過程は簡単なものではありませんでした。でもみんなの熱が途切れなかった。一人一人が走り切れた。声優さんたちの声をいただいて、みゆきさんの曲もいただいて、スタッフがみなさんの想いをいただいて、力に変えて最後まで走り切った映像をこれから観ていただきます。少しでも引っかかるものがあったらいいなと思います。」と語り、盛大な拍手の中、イベントは幕を閉じました。